【亭主元気で留守がいい】全一(12 / 17)
;人々は、远くにも近くにも、客席のあちこちに散らばって座っていた。そして、ドアが开く音に、视线がこっらへ向けられた。
&esp;&esp;しかし、そんなことに気づく余裕はなかったのだ。
&esp;&esp;一目で见つけた。
&esp;&esp;たった一目で。
&esp;&esp;一目见ただけで见つけられたのだ。
&esp;&esp;あの人はステージに近いところに座り、周りは多分友人や同僚だった。他に谁がいたのかを确认できなかったのは、よそ见さえしたくなかったからだ。
&esp;&esp;すぐ目の前にいたのだから。
&esp;&esp;もちろんあの人もこっちに気づいた。口元はきつく引き缔まっていて、笑いをこらえるのに必死な様子だった。それでも、组んでいた足を下ろし、両膝を揃え、行仪よく见せようとしていた。
&esp;&esp;今思えば、もっと考えてから挨拶でもしておけばよかったと后悔している。でも、その时はもう何も构っていられなかった。夫は家に帰りたいと言っていたのだ。夫は目の前にいるのだ。连れて帰らなきゃ。谁にも止められないのだ。その时はそう考え、それしか考えていなかった。
&esp;&esp;だから、手を取って、そのまま引きずり出していった。
&esp;&esp;「おやっ」とあの人が声を上げた。にやにやしながら、惊いたふりをしてくれた。しぶしぶと演技をしながら、素直に手を引かれていった。
&esp;&esp;周りの騒ぎ声が闻こえていたのは覚えているが、闻く余裕も考える余裕もなかった。多分あのごが后ろで何か马鹿马鹿しいことをしていたのだろう。
&esp;&esp;やっと耻ずかしさを感じてきたのはその时だった。
&esp;&esp;だがあの人は急に手を强く握り、ちょっと待ってと合図した。
&esp;&esp;すると、相手は制服を脱き、それを羽织らせてくれた。そして身をかがめ、ジッパーの留め具をつまんで、襟元の一番上まで引き上げてくれた。それからまた手を差し込み、笑いをこらえながら、小さな声で「オッケ、行こう」と言った。
&esp;&esp;帰り道、あの人は助手席に座っていたのだ。首を倾け、シートベルトに頬を寄せ、休んでいるようだった。
&esp;&esp;寝てくれたらいいのにと思っていたが。
&esp;&esp;だが、あのバカはずっとスマホを取り出したり、左右を见回したりしていた。しまいには、アイマスクまで外してしまった。
&esp;&esp;目の下にはひどいクマができていて、颜色も悪く、ずいぶん长い间眠っていないようだった。
&esp;&esp;「ちょっと休んだら?」と闻いてみたが。
&esp;&esp;ただ首を横に振った。多分话す気力さえ残っていなかったのだろう。
&esp;&esp;ところが、カフェに立ち寄った时には、厄介なごはもう元気ピンピンに戻り、あれこれ喋り始めてしまったのだ。
&esp;&esp;「ありゃ、买ったの?买ってくれたよね、その美味しいやつを、丸ごと一つ…そうかそうか!!よかったーー」
&esp;&esp;「本当に迎えに来てくれたんだ、嬉しい。でもね、ちょっとね、これからももっと気をつけてくれない?だってパジャマで飞び出しちゃうなんて、ダメだもん、ダメに决まってるんじゃん。先に言っとくけど、二度とやっちゃったらもう许さないからね。」
&esp;&esp;本当にうるさくてうっとうしい。よかった。やっと安心できた。
&esp;&esp;ケーキを二つ注文したが、家まで持ち帰れたのは一つだけ。「その美味しいやつ」はもう车の中で食べられてしまったからだ。口元に持ってきて一口食べさせてくれたが、运転中でゾッとしてたまらなかった。
&esp;&esp;めちゃくちゃ笑われた。クスクスと笑われてしまった。
&esp;&esp;嫌で嫌でたまらなくてだいすきだ。
&esp;&esp;残りのもう一つも、その晩は结局食べられなかった。家に帰ってソファに倒れ込んだ途端、押さえつけられ、足を広げられ、犯されてしまったから。
&esp;&esp;心の准备も体の准备もいっさいなかったが。太ももをつかまれ、両足を広げられた瞬间、一気に濡れてきてしまった。一週间以上もしていなかったせいか、下は热く肿れ、キュンキュンとしていた。夫の硬い性器に突っ
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